このシリーズは、私みっと自身の認知特性・行動特性を自分の言葉で言語化するもので、周囲の人に対する私の「その人理解」を目的に書いています。
いわば私自身のトリセツのもとになるものです。
▼ 前回の記事はコチラです。
今日のテーマは、
特性と特徴の定義
です。
前回のおさらい
発達障害を理解する上での大前提
・発達障害およびそれぞれの診断名には典型は存在しない
・発達凸凹は誰にでもある
・発達障害の特性は補集合、重なり合う
です。
つまり人それぞれ違い、発達障害のそれぞれの診断名と特性を知ったことで障害を理解したことにはならないということで、必ずその人の背景・生育環境などの背景と各個人が持っている特性を併せ考え理解する「その人理解」が重要であることを、これまでに述べてきました。
発達障害を理解する、発達障害を持つ人を理解する上で「特性」という言葉が出てきます。
そして、それに併せて「特徴」という言葉も出てきます。
似ているようでまったく違う言葉です。どう違うのか?ということを、ADHDの例をとって説明するのが本日の試みです。
まず「特性」と「特徴」の辞書的な意味から見ていきます。
特性:特有の性質。特質。
特徴:他と比べて特に目立ったり、他との区別に役立ったりする点。
と書かれています。
これを発達障害との関連と、字の持つ意味から探っていきます。
まず、注目したいのは「性」という言葉。
男女の意味ではなく、ここは「ひろがり、幅」と解釈します。
たとえば、
・方向性⇔方針
・性能⇔機能
これの関係で考えると理解しやすい例だと思いますが、
機能とは「役割・働き」を指します。
たとえばスマートフォンなら電話をする機能。写真・動画を撮る機能、動画を見る機能など機能の束として存在しますが、「性能」とはどれだけの働きをするか?を指す言葉だと思います。
通話が聞こえやすいか?画素数はどれくらい?どれだけ滑らかに見れるか?それが定量化あるいは定性化されるているものであるといえます。
「特性と特徴」はこの「機能・性能」の関係で、説明すると判りやすいです。
特性とは、表現は大まかで抽象的にその性質
特徴とは、その特性を特定するための事象や象徴する行動・言動
と考えることができます。
たとえばADHDであれば、その特性は
・不注意
・多動性
・衝動性
の特性から成り立っています。
特徴としては、
・集中が続かない、片付けができないなど
・落ち着きがない、貧乏ゆすりなど
・後先を考えない言動・行動、衝動買いなど
です。
その人がどの障害に当てはまるか、ASDで見ればいいのか、ADHDで見ればいいのか?
要は特性とはその人を見るための色眼鏡であるということで、個々人が持つ特徴がそれを物語るのではないかと考えます。
ただ難しいのは特徴というのは行動・言動を表すエピソードが個々人によって違い、その数も多くて、どこにその特性が見られるか、ということだと思います。
次回以降は、私の生活のひとつひとつの特徴から自分の感覚がどんなものなのかを説明していきたいとおもいます。
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