みなさん、こんにちは!
2月2日に白山市福祉ふれあいセンターで開催されました「発達障害がある人の就労について 講演&体験談」に講師としてお話しをさせていただきました。
ご来場くださいました皆様、本当にありがとうございました。
今回は、
「はたらくために"いま"からできること-生きづらさと育てづらさをのりこえて-」と題して、 小さい頃の体験・環境が、就労するうえでどう影響するのか?自己肯定感の観点から、お話をさせていただきました。
【講演の要約】 私自身の幼年期~学齢期の体験・環境と就労の結びつきをお話させていただきました。 お話しする上で、当事者の視点だけで話すよりも、私を育てるうえでどんな「育てづらさ」があったのか、何が大変だったのか?という「親の視点」も取り入れました。 自分の両親に「自分を育てるうえで何が大変だったのか?どう感じていたか?」という話を聞いたものを講演でお話しました。
親子双方の意見や考えを取り入れることで、両者がどう感じているのか?という気づきにつながってもらえたらと思っておりました。
【一番言いたかったこと】 「自己肯定感」の大切さです。 自己肯定感とは、"周囲が自分の存在を認めていることを、自分自身で認める(肯定する)感覚"のことです。
発達障害がある子供は家庭でも学校でも、どこいっても"叱られる・怒られる" や "周囲と違い、勝手に浮いてしまう"といったことで、自己評価が低下しがちです。
自己評価が低いというのは、どれだけ素敵な長所があっても、それを受け容れられず、短所ばかりしか目がいかない状態でもありますから、本人としてはとても苦しい状態です。
私自身も幼年期において、そういう時期を経験していますが、社会人になってからも自己評価が低い状態では仕事がうまくいっているという感覚はもてませんでした。
就労するうえで大切なのは、周囲とのコミュニケーションです。 「自分は役立っている」という感覚が持てないと、就労が長続きできない傾向がありますので、自己評価を高く持つ、自己肯定感をもつことが大切で、小さい頃からその経験を積むことが大切だと実感しました。
そこで子供の頃こうしてくれてたら、自己肯定感を早いうちから高めることができたのではないか?という観点から、 自己評価の低下からの自己肯定感の低下を防ぐ方法として、 ①"誉めること" できたら理由を添えて。 ②叱る時に親御さんがとても大事なことを言ってても、子供が「怒られたという記憶しか残らなかった」にならないように、子供の意見や考え方もしっかり聞いて、子供の理解度を確認しながら諭してほしかった ③本人の成長や成果があらわれるには時間がかかるので、気長に待ってほしい
こういったことを結論としてお話をさせていただきました。
後日談として、参加された方から「頂いた資料を子供に見せたら、とても共感しており、じっくり話せた。子供の考え方や気持ちが理解できるようになり、対応の仕方もわかってきた」
というお声も寄せられて、大変嬉しくなりました。
講演をきっかけに、親子での話し合いができる機会になったとのことで、私も新しい気づきがありました。この気づきも今後の講演活動に活かしてまいります。
今回の講演の様子は、来年度、上映会で披露されるとのことなので、ご参加いただけなかった方もご覧になれる機会もあるそうです。またこちらでもご案内させていただきますので、よろしくお願いいたします。
この講演では、ご来場の皆様から何通かご質問をいただいております。
ご質問につきましては、本日よりお返事をさせていただきます。お待たせして大変申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。